「高い宿を選べば間違いない」と思ってしまう理由
特別な日や、少し贅沢な旅行。
「今回は失敗したくないから、少し高い宿を選ぼう」
そう考えるのは、とても自然なことです。
記念日やご褒美旅行ほど、価格を『安心材料』として使いたくなるからです。
実際、価格は分かりやすい判断基準です。
比較に疲れたときほど、人は「高い=良いはず」という思考に寄りかかります。
ただ、ここで一つだけ知っておいてほしいことがあります。
高い宿を選ぶこと自体は、間違いではありません。
ただし、高い=満足が保証されるわけでもない、ということです。
その理由は、宿代の仕組みを知ると、自然と見えてきます。
宿代は「満足度」ではなく「お金の使い道」で決まっている
宿の価格は、感覚や雰囲気で決まっているわけではありません。
多くの場合、次のような足し算で成り立っています。
宿代 =
① 人件費(料理・接客・清掃など)
+
② 建築費(内装・設備・共用部・設え)
そして重要なのが、
すべてにお金をかけることはできない
という前提です。
宿づくりは、最初に「どんな人に来てほしいか」というターゲットを決め、
その人が払える価格帯を想定しながら、
・建築にお金をかけるのか
・料理に力を入れるのか
・人のサービスを厚くするのか
を取捨選択して進んでいきます。
つまり、
もし満足できなかったとしたら
あなたが悪いわけでも、宿が悪いわけでもない
ただ、その宿のターゲットとズレていただけ
というケースも、実はとても多いのです。
建築にお金をかけた宿が、高くなるのは自然なこと
内装・素材・照明・音環境にかかるコスト
建築にお金をかけている宿は、目に見える豪華さだけでなく、
・素材の質感
・照明の配置
・音の反響や遮音
・空間の余白
といった部分まで、丁寧につくられています。
これらは一見すると派手ではありませんが、
建築費としては確実にコストがかかる部分です。
無人運営でも宿代が下がらない理由
最近は、無人チェックインや最低限のスタッフで運営される宿も増えています。
「人が少ないなら、安いはず」
そう思われがちですが、建築や設備にしっかり投資している場合、
宿代は簡単には下がりません。
人件費を抑えても、
建物そのものにかかったお金は、回収し続ける必要があるからです。
人のサービスにお金をかけている宿も、確かに存在する
一方で、
・建物は新しくない
・豪華な設えでもない
それでも、
・距離感がちょうどいい
・声かけが自然
・困ったときに、すぐ手が届く
そんな宿があるのも事実です。
こうした宿は、
建築コストや設備投資を抑え、人件費にしっかりお金をかけているケースが多くあります。
建物は控えめでも、
人のサービスによって、宿代以上の満足感が生まれる。
どちらが良い・悪いではなく、
価値の置きどころが違うだけです。
宿代で後悔しないために、先に決めたいこと
宿を選ぶ前に、少しだけ立ち止まって考えてみてください。
癒されたいのか、食を楽しみたいのか、観光が主なのか
・何もしない時間を過ごしたい
・食事が旅の一番の楽しみ
・外に出て動き回りたい
目的が違えば、最適な宿も変わります。
今回は「どこ」にお金を払いたいか
・部屋なのか
・食事なのか
・人のサービスなのか
ここが決まるだけで、
「高い・安い」という判断軸から、一歩抜け出せます。
このブログが伝えたい宿選びの基準
高いか安いか、ではなく合っているか
宿代は、正解・不正解を決めるものではありません。
その宿が、
今の自分の旅に合っているかどうか
それだけです。
宿代は“正解”ではなく“選択”
高い宿を選ぶのも、一つの選択。
控えめな宿を選ぶのも、一つの選択。
どちらも間違いではありません。
宿代の正体を知ると、
選択に納得できるようになります。
次の旅が、
今のあなたにちょうどいい時間になりますように。
良い旅を。
以上、ちょこ旅でした! ♨︎


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