家づくりで後悔しない技|「1棟貸し宿」という準備で、幸せの基準を見つける

不動産開発や建築に普段から関わる中で、
家の価格が上がり続けていることを感じます。

無限にお金をかけて全て完璧にはできないので、
家づくりで大切なことは、

「幸せを感じる部分」をピンポイントで残せるかどうか。
だと感じています。

あなたが幸せに感じる部分は、どれだけ腕のいい設計士でも決められません。
住む本人である、あなた自身だけが分かることです、

ただ、自分が「暮らしの中で何に幸せを感じているのか」は、意外と分からないもの。

そこで今回は、
 旅の宿を使い、『自分が幸せになれる家を知る方法』 をお伝えします。

目次

家づくりは「どれだけ上手に取捨選択できるか」で決まる

家の価格が上がり、すべてを叶えるのは現実的ではない

一昔前は『80万/坪』で、それなりの家が建った。

それに比べて今はどうやね。
『100万/坪』でも最低限の家しか建たんよ実際

1.5倍もするよ値段が。
上がってしまいましたな。

これは、私がお世話になり信頼している『木造の施工屋さん』との会話です。

本当にその通りだと思います。
私は仕事柄、いろんな構造の建物、いろんな業者の方に相談して、建物を考えます。
それでも、実際に100万/坪以下で建つ建物は正直ない。

時代が変わった今、家づくりをする人に求められるのは、
『必要な部分は充実』、『後の部分は思い切ってコストカット』する決断にあると思います。

満足度の高い家は「お金のかけ方」が上手い

上手に取捨選択した、例を紹介します。

①外壁は表の1面だけこだわって、他の面は、安価かつメンテナンスしやすいものにしておく。
②収納を減らし、その分部屋を大きくする。
③サブのトイレは無くしたり、グレードを落としたりする。
④お風呂を広くする分、アイランドキッチンは潔く諦める。

ポイントは、欲しいのはどこか?を見極めることです。

取捨選択の基準は、設計士ではなく住む人の感覚

周りの方と何が大切が話してみてください。
全然違うのではないでしょうか?

Aさん:『リビングだけ広ければ幸せ十分』
Bさん:『お風呂の時間が一番幸せ。そこを広くして』
Cさん:『キッチンだけ広ければいい』
Dさん:『外でバスケの練習さえできればいい』

一人ひとり違うので、
腕の良いの設計士でも、あなたの取捨選択の結果を聞き、形にしていきます。

住人である、あなただけが決められる事なのです。


「自分が家で何に幸せを感じるか」をいきなり言語化できる人は少ない

暮らしは当たり前すぎて、感覚が言語化しづらい

質問です。

あなたが今住んでいる家で、
どこの部屋の、どの部分幸福度を感じますか?

こう聞かれても、
毎日のことすぎて、すぐに答えられる人は多くありません。

同じ「アイランドキッチンがいい」と思っていても、
実際にL字キッチンになって、まったく困らない人もいる。

心地よさに正解はなく、
一般的に効率的な間取りが、自分に合うとは限りません。

なんとなく落ち着く」「理由はないけど疲れない」という感覚は、
写真や図面ではなく、実際に過ごしたときの身体の反応でしか分からないのです。

建築関係の友人でさえ、
自分が本当に満足できる家をつくれなかった、という話は珍しくありません。

暮らしの感覚は、
分かっているつもりでも、言語化するのはとても難しいのです。

モデルハウスでは生活のリアルは見えない

家を考え始めると、多くの人がモデルハウスを見に行きます。

モデルハウスでは、「家という商品」の見た目がわかります。

でも、寝泊まりをでるわけではなく、
家に自分が住んだときの使用感までは見えてきません。

本当は、
いろいろな家に少しずつ、住んで比べられたら理想です。

でも、引っ越しも手間も現実的ではない。

だからこそ、
実際に「過ごす時間」を体験できる場が必要になります。


解決策案:1棟貸しの宿で「暮らしを体験する」

1棟貸しの宿は暮らしそのもの

1棟貸しの宿に泊まるたび、私はいつもこう感じます。

「これは、家づくりの教材だな」と。

1棟貸しの宿は、ホテルというより
「一時的に住む」感覚に近い場所です。

朝起きて、
ご飯をつくって、
くつろいで、
家族と過ごして、
眠る。

暮らしの一連の流れを、
ひとつの空間で、他人の目を気にせず体験できる。

展示場では分からない、
家づくりで本当に大切にしたいことが、自然と見えてきます。


一晩泊まると、生活に近い本音が見えてくる

宿泊1日目は非日常の高揚感で、「おしゃれかどうか」に目がいきます。

そこからたった一晩でも過ごすと、
2日目の朝には、正直な感覚がに表れてきます。

・なぜか自分がずっと落ち着いて座っている場所
・自分と合わず、使いづらい動線
・エアコンなど足りない設備

こうした機能性も見えてくるのです。

「これ、家だったら良いな。嫌だな。」
その瞬間の感覚は、家づくりにとってとても正直なヒント。

暮らしのテンポが、そのまま可視化される。

だから一棟貸しの宿は、
短い滞在でも「暮らしとの相性」を教えてくれるのです。

『本音から気づく違和感』に気づけること自体が、大きな収穫です。


まとめ|1棟貸し宿は、家づくりの「基準」をくれる

限られた予算の中で、本当に満足できる家をつくるには、
何を削り、どこにお金をかけるのかを決める「基準」が欠かせません。

家づくりに、万人共通の正解はなく、
あるのは、「自分たちに合うかどうか」だけです。

1棟貸しの宿で残るのは、机上の空想ではなく、
「疲れた」「落ち着いた」「無意識に楽だった」という、自分たちの反応。

その体験から生まれた記憶は、時間が経っても薄れない、家づくりの基準になります。

是非、家づくりをする方は、1棟貸しの宿に宿泊してみてください。

では実際に、
1級建築士夫婦は、1棟貸しの宿で感じたことを、どうやって文字に落とし込んでいくのあ。
次の記事では、
★具体的なチェックポイントの整理
★実際に行った宿のチェック
書いていきます。

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この記事を書いた人

夫婦ともに1級建築士
(夫:施工管理→不動産開発/妻:施工管理→設備設計。)

建築や不動産業界の経験をもとに、
『失敗しない宿選び』
『失敗しない家づくり』
を伝えるべく活動中

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 家づくりの勉強になりました!
    自分に合う空間を探してみます。
    ありがとうございます。
    また読まさせていただきます。

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